2019年度日本バプテスト海外伝道協会 評議委員会・総会資料
日本バプテスト海外伝道協会 事業計画
「過去・現在・将来」
会長 森島牧人
【目的】
日本バプテスト同盟は、「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。」(マタ28:19)との復活の主の委託に応え、今日、海外伝道への働きを進めています。しかし、私たち日本バプテスト同盟が、今日の教派の姿にまで形成され、成長できてきた背後には、米国をはじめとする、世界の諸外国のバプテスト派海外伝道協会の、そして特にその諸教会の信徒の篤い祈りと献金による支えがあったことを思い、まことに感謝に堪えません。
この感謝の祈りから、私たち日本バプテスト同盟に加盟する教会・伝道所・協力団体からも、世界のバプテスト派の海外伝道協会の働きに協働したいとの思いが出てきたのです。その働きのために最初に設置されたのが、海外医療伝道協議会でした。
この働きは、新理事長に相川高秋氏、主事に天野輝彦牧師が選ばれた1969年5月2日−4日湯河原厚生年金会館で開催された第11回日本バプテスト同盟大会で動き出ました。その中で、同盟は、インドへ日本人宣教医として長谷川温雄博士を送ることを決定しました。つまり、日本バプテスト同盟が、100年にしてようやく「受ける教会」から「送る教会」へと成長を遂げることになった記念すべき日となりました。
今日の日本バプテスト海外伝道協会の会則には「本会は、日本バプテスト同盟が母体となって行う、海外諸地域への宣教師派遣の支援、諸外国のバプテスト教会との宣教協力活動支援、日本在住の外国人キリスト者(バプテスト)との交流・支援活動をすることを目的とする。」と書かれています。
現時点では、同盟としての宣教師の派遣はしておりません。しかし、今日の海外伝道協会の働きには、フルタイムの宣教師派遣支援以外にも、さまざまな可能性が考えられます。
事実、現地のバプテスト派と宣教協約(MOU)を結び、現地教会の伝道・教会形成に仕えることを目的に、宣教師派遣、国際ミッション・ボランティア派遣、またミッション・スタディー・ツアー実施による人材育成や災害支援を通しての国際協力も行っています。これらの海外伝道の働きは、日本バプテスト同盟加盟教会・伝道所・協力団体からの献金によって支えられています。
これからも、この日本バプテスト海外伝道協会の働きを祈りのうちに覚えていただき、支えて頂きますようお願い致します。
- 【重点目標】
- (1)「過去」の海外伝道協会の事業を検証する。
- (2)「現在」の海外伝道協会の実施計画を作成する。
- (3)「将来」への海外伝道協会の課題を策定する。
- 【中期事業計画】(5カ年計画)
- (1)2019年度実施目標
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- 海外伝道協会の歴史的事業の検証。
- 宣教師派遣支援事業計画の検討。
- 国際交流事業の企画・実行。
- 国内交流事業の企画・実行。
- 広報活動の強化。
- (2)2020年度実施目標
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- 短期宣教師派遣事業の策定。
- アジア諸国のバプテスト派とのMOU整備。
- ミッション・ボランティア派遣事業の企画・実行。
- 海外からのキリスト者(バプテスト教会員)の受けとめ調査。
- 海外伝道協会員の増強。
- (3)2021年度実施目標
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- 短期宣教師派遣事業計画の作成。
- アジア諸国のバプテスト派とのMOU整備。(継続)
- ミッション・ボランティア派遣事業の企画・実行。(継続)
- 日本在住の海外からのキリスト者(バプテスト教会員)との交流活動。
- 海外伝道協会員の増強。(継続)
- (4)2022年度実施目標
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- 短期宣教師派遣事業の企画・実行。
- ミッション・ボランティア派遣事業の企画・実行。(継続)
- アジア諸国のバプテスト派との協働事業の策定。
- 海外からのキリスト者(バプテスト教会員)への教育支援の検討。
- 海外伝道協会員の増強。(継続)
- (5)2023年度実施目標
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- 短期宣教師派遣事業実施の検証。
- ミッション・ボランティア派遣事業の企画・実行。(継続)
- アジア諸国のバプテスト派との協働事業の策定。(継続)
- 海外からのキリスト者(バプテスト教会員)への教育支援の策定。
- 海外伝道協会員の増強。(継続)
- 【初年度(2019年度)事業計画】
- (1)海外伝道協会の歴史的事業の検証。
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- ABCの働き(BIM:アメリカンバプテスト国際伝道部)
- BUSの働き(スウェーデンバプテスト同盟)
- JBUの働き(JBFMS:日本バプテスト海外伝道協会)
- JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)との協働(長谷川温夫宣教師)
- 農業指導宣教師派遣事業(中川清彦宣教師)
- KTBC神学校への宣教師派遣事業(大里英二宣教師)
- 協力団体でのサービス・ラーニングとの協働
- (2)宣教師派遣支援事業計画の検討。
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- 日本バプテスト同盟の各部と協働し、宣教師派遣支援事業計画を検証する。
- 短期宣教師派遣事業計画を検討する。(タイ)
- ミッションボランティア派遣を策定する。(タイ)
- (3)国際交流事業の企画・実行。
諸外国との関係
〜実際の交流を深めながら、今後の宣教協力を模索する〜
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- タイ
- TKBC(タイ・カレン・バプテスト連盟)との協力関係を継続する。
- シロアム聖書学校の中にある同盟の宣教師館(2027年まで使用契約)を、本年10月からカレン族への日本語教室等として使用する。
- ミッションスタディーツアー:(TKBC協力の下)ダウ師のティ ワタ村・ピサロ村・その他の村での宣教に協力する。年に数度の交流と教会建設・運営のための資金援助をする。
- TBMF(タイバプテスト宣教師連盟)へ、毎年5万円の献金を継続する。
- CCT(タイキリスト協議会)への協力関係を継続する。
- ミャンマー
- MBC(ミャンマーバプテスト同盟)と宣教協約に基づいた交流計画を策定する。
- 「ミャンマーの神学校に洋書を送ろう」プロジェクトを継続する。
- 「ミャンマーの神学校に絵本を送ろう」プロジェクトを継続する。
- MBC女性会が行っているニューライフセンターの働きに支援する。
- アメリカ
- ABC(アメリカンバプテストチャーチス)との宣教協力を継続する。
- 関東学院大学と東北地区に宣教師を迎える件に協力する。
- スウェーデン
- UCS(ユナイティッドチャーチインスウェーデン)との宣教協力を継続する。
- フィリピン
- CPBC(コンベンション・オブ・フィリピン・バプテスト・チャーチス)との宣教協力を継続する。
- ホープバレー・バプテスト教会に、毎年3万円を支援する。
- APBF(アジア太平洋バプテスト連盟)総主事ヴィ−師(沖縄バプ)の活動に、年15万円を任期中支援する。
- 同盟関係者の海外との繋がりを支援する。
- 同盟教会員で海外在住の方のネットワークを作り情報の交換をする。
- (4)国内交流事業の企画・実行。
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- 日本在住の外国人クリスチャンとの交流活動をする。
- カチン平和教会と情報を交換する。
- 東京平和教会カレン・クリスチャン・ムーブメントの活動に協力する。
- 杉並中通ミャンマー語礼拝と情報を交換する。
- 同盟の教会に参加している外国の方々をサポートする。
- 宣教部と協働して活動する。
- 宣教師と伝道訪問旅行をする。
- BWAに所属している在日クリスチャンの方々と交流する。
- (5)広報活動の強化。
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- 会員への広報活動を、JB誌掲載「地球のなかま」で紹介する
- 同盟総会で実際行った活動を紹介する。
- 協力団体へ海外伝道協会の働きを紹介する。
- 日本バプテスト海外伝道協会のホームページを立ち上げる。
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